『押収犬№69』これがこの子につけられた初めての名前でした。栄養失調、衰弱、低体温、酷い皮膚病のため他の3頭と一緒に昨年12月4日から当院で預かることになり食事療法、皮膚治療、ワクチン接種、避妊手術を終え、新たな飼い主さんと出会える日を待っていました。(写真上が保護した直後、下が2か月後)10日前、ある素敵なご夫婦が面会に来られ、管理ができない場合は返却も可との条件で、自宅につれて帰っていただきました。われわれスタッフは毎日『やっぱり無理です』と、電話がかかってこないかとビクビクしながらも、ご縁がありますようにと祈っていました。今日、そのご夫婦がこの子を連れて来院されました。自宅に帰った日はおとなしくしてたそうですが、次の日から本領発揮。『カーペットを噛みます、ウンチやオシッコも失敗します、よく鳴きます』と話を聞くうちに、やっぱりダメなのかなと半分あきらめかけたとき、『うちで飼うことに決めました』と言っていただきました。カルテに書かれた『押収犬№69』を消して『宙(ソラ)』と書き換えました。万歳!



 

大下動物病院