本日は頭部に大きな腫瘤があるワンちゃんの手術がありました。このワンちゃん、腫瘤ができたのは去年の秋ごろで、見る見るうちに腫瘤が大きくなり、かかりつけの病院で切除不可と診断されたそうです。来院されたときには腫瘤の一部が腐敗し、すごい臭いでした。このままでは生活の質(QOL)が低下してしまうので、思い切って手術をすることになりました。といっても腫瘤があまりにも大きく、切除した後、皮膚を縫い合わせられるかが大きな問題でした。最悪の場合、首の皮膚を欠損部に持って来れるよう準備をして手術に挑みましたが、なんとか縫い合わすことができました。結果、垂れ耳だったのが凛々しい立ち耳になってしまいました。ヒトの場合もそうですが、腫瘍は早期発見、早期治療が原則です。

大下動物病院