4月1日から平成24年度の狂犬病予防注射が始まります。堺市獣医師会に加入している病院では堺市からの正式な業務委託により、病院での鑑札、済票交付が可能です。また昨年からかわいらしいデザインに変更となった門標(犬シール)も堺市獣医師会会員の病院と集合注射会場で狂犬病予防注射をされた方のみ配布されます。
 狂犬病予防注射と登録は狂犬病予防法という法律ですべての飼いイヌに義務付けられていますが、残念ながら予防接種や登録をせずイヌを飼っている飼い主もたくさんいます。今回の東日本大震災ではすべての避難所ではありませんが、いくつかの避難所で、飼いイヌとの同行避難が可能となった避難所がありました。ただ、同行避難できるかどうかについては、そのイヌがきちんと狂犬病予防注射を受け、登録されていることも、大事な基準となります。狂犬病予防接種を受けず、登録をしていないイヌは、法律上は飼いイヌではありません。
私の病院に通われている患者さんの中にも、残念ながら何度注意しても無視される方がおられます。 もし、災害が起こった場合、あたなの飼っているイヌが同行避難を拒否されても行政機関などに、決して文句は言わないでください。それはあなたの無責任な行動が招いた結果ですから。

大下動物病院